カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~


◆ ◆ ◆

それから一ヶ月が経った。相変わらず俺は星野さんを目で追っている。

いったいいつまで待てばいいのだろう。

彼女は変わらず上司と部下として俺と接してくれるが、返事については言及してくれないまま、今に至る。

もうそろそろ限界だ。保留とはいったいどれくらいの期間なのだろう。俺はいつまで、こうして焦れったい気持ちにされていればいいのか。


気分を変えようと、休憩時間にフリースペースへやってきた。

自動販売機が三台置かれ、丸テーブルとそれを囲むイスが四つ、六セット並べられている。一面に開けた窓から都内の景色が一望でき、昼食をとったり、ときには社員面談にも使える便利なブースだ。

今日はそこに、すでに先客がいた。パートタイマーの佐藤さんと柏木さんが、丸テーブルでコソコソと盛り上がっている。面倒なので引き返そうと思ったが、佐藤さんの、

「星野さん、やっぱり最近変よね」

という声が聞こえ、オフィスへ戻りかけたはずの足が止まった。
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