カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~

ふたりは喜んでいるのか困っているのかわからない騒ぎ方をしながら、俺がいる自販機とは反対の出口から去っていく。
窓から見える青空が広がるだけの静かな休憩室にひとり取り残された。

息が止まるほど頭が真っ白になっていた俺は、ヨロヨロと出てきて窓ガラスに手をつき、そこに額を押し当てる。

星野さんが妊娠している……? さっきたしかに、そう話していた。

本当なら、タイミングとしては俺が怪しすぎる。告白しただけではなく、まさか、この俺が、彼女を……。

いや、落ち着け。
単なる噂話に過ぎないんだから、そうと決まったわけではない。

そうだ、きっとふたりの勘違いだ。
体調が悪いことは誰にだってあるし、女性ならほかにも病院へ行く用事があるだろう。なにも妊娠だとは限らない。俺が手を出したはずがないんだから。

……そうだよな?

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