カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~
「いやいや、それは本気ではないと思いますよ……」
「隼世課長は奥手だからてっきり好きな人もいないと思ったんだけど。でもお似合いよ。ねぇねぇ星野さん、付き合ってみたら?」
もう! この人たちは、おもしろがって。
「そんなのお世辞に決まってます。あんまり課長を困らせたら可哀想ですから。ほら課長、立てますか?」
こっちのテーブルへ戻してあげようと思ったのに、酔った彼は私の手を取り、ギュッと握ったまま動かない。
ドキッとして手を引こうとしたのに、彼の力は強くて離してもらえず引き寄せられる。
パートさんたちの「キャー!」という歓声はどんどん強くなっていく。