カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~

次に課長は廊下を歩きだし、間取りの案内に移る。

「奥がリビングキッチンとさらに書斎があって、右手にトイレ、バスルームと洗面所、左手に俺の寝室と、その隣が星野さんの寝室です」

ん?

「……寝室、ふたつあるんですか?」

隣り合った同じドアを見比べる。てっきり同じ部屋で眠るのかと思ったのに。

「ええ。支社にいる弟がここへ泊まる場合のみゲストルームとして使っていましたが、今は誰も使っていませんので、よろしければどうぞ」

彼は私の寝室だという部屋の扉を開け、中を見せる。
十二畳ほどの広さで、ダブルサイズの白いシーツのベッドに、小さなソファとテーブル、クローゼットにドレッサーが付いている。ホテルの一室という感じだ。

近藤さんが「こちらへ」と促し私の手からハンドベルを受け取り、それをテーブルへ置いた。
この部屋でくつろぎながら、このベルをチリンチリンと鳴らしてメイドさんを呼びつけろと言うのか。私にはちょっとできない。

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