カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~
「星野さん、体調を一番に考えてください。今は無理できない大事な時期でしょう?」
「体調は悪くありません。不調だったのはメンタルの問題で、もともと自覚症状はないんです。仕事はできます」
「いえ、無理をしてなにかあったら大変ですから」
「課長、これは譲れません。仕事には行きます。中途半端なことをするのは好きではありません」
私の真剣な視線に、やがて課長が困惑し肩を落とす。心配をしてくれるのはありがたいが、彼のはいきすぎだ。
手術もあるのに、今から皆さんに迷惑をかけるわけにはいかない。
「……わかりました。ただし、朝は俺が送り、帰りは近藤さんが迎えに行きます。残業もさせません。体調が悪そうなときは帰します。これは譲れない」
もう、心配性なんだから。
でも課長が譲れないと言うのだから、反論したって譲ってくれないのだろう。
「……はい。よろしくお願いします」
私はうなずき、いろいろと納得はいかないが承諾した。