カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~
そして送り込まれた先がここ、総務部。
ほとんどのスタッフが主婦のパートタイマーで、男性は課長の俺と退職間際の部長、ふたりしかいない。
十年以上ここにいるスタッフが多く彼女たちの権力が強いため、異動してくる社員は餌食にされる。俺も例にもれず、そうなったらしい。
正直、つらい。この半年で確信したが、俺はここで嫌われている。
毎日なぜか触られ、いじられ、全方位から舐めるように監視され、たまに文字通り揉まれることもある。
俺なりに真面目に取り組んでいるが、ほぼ全員からこのような嫌がらせを受けている。
名前も「加賀課長」と名字で呼ぶべきだと何度も説明しているのに、ここの女性たちはまったく聞いてくれず「隼世課長」と呼びたがる。俺のことを上司とは思っていない、という意思表示に違いない。
今まで女性との関係構築を怠ってきた俺への洗礼というべきか。
総務の経験がない御曹司である俺がいきなり課長として現れたから、気に入らないのだろう。