カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~
彼はソファの背もたれに掛けてあったブランケットを広げ、私の膝にかける。
いなくなったと思っていた近藤さんがティーカップを乗せたお盆を持って現れ、テーブルに並べてくれる。
「あ、ありがとうございます……」
ペコリと首で会釈をすると、近藤さんに「どうぞ」と促され、ありがたくひと口いただく。
「ん……おいしいです。不思議な味がしますね」
「カフェインレスのものですので、安心して飲んでいただけると思います」
べつに私はカフェインが入っていても夜眠れるのだが、気を遣ってくれたならともう一度「ありがとうございます」とつぶやく。
近藤さんはお茶の用意だけで、リビングから出て行った。