副社長が私を抱く理由~愛と殺意の先に~
風香は一度寝たら途中で起きないタイプだと、風紀と香から聞いて。
夕食後にちょっと睡眠薬を混ぜた飲み物を飲ませて、ぐっすり眠った風香をそのまま連れてゆく作戦に出た宇宙。
計画は成功して、宇宙は風香が寝ている間に連れ出して自分の家に連れて来た。
その頃の宇宙は、空斗と柚子とまだ一緒に暮らしていて実家暮らしだった。
広い一軒家で、まるで豪邸のような宗田家には部屋数は多く。
宇宙の双子の妹の輝歩は、弁護士になりアメリカに移住して日本にはいないため、風香が来ても余裕で暮らせるくらいだった。
眠っている風香を、とりあえず自分の部屋に連れてゆきベッドに寝かせた。
ぐっすりと眠っている風香を見ると、胸がいっぱいで愛しさが込みあがって来る宇宙。
翌日の朝。
目が覚めた風香は、見慣れない部屋に驚いた。
しかし、もっと驚いたのは…
何も着ておらず全裸である事だった。
驚き高鳴る鼓動で隣を見ると、眠っている宇宙がいた。
眠っている宇宙を見ると、同じように全裸で…。
信じられない思いだが、寝ている間に一線を越えてしまったと風香は思い込み、観念してしまった。
「あんたの両親に10憶支払ったよ。もう、あんたと俺の結婚は成立してるから。断るなよ」
と、宇宙はあっさり言った。
こんな私と結婚だなんて…。
そう思った風香だが、とんとん拍子で結婚が決まってしまい。
1週間後には入籍して、宗田風香になり、1ヶ月後には結婚式を行った。
社内には報告だけで、結婚式は身内で行った。
だが、身内だけとはいえとてもゴージャスな結婚式て。
風香のウェディングドレスは数千万単位で、身に着けていたティアラやベッドドレスも数千万単位で、総額1億以上はかかっている結婚式だった。
結婚後は2人で暮らそうと話していたが、空斗と柚子が広い家だから2世帯のように暮らすことが出来るから一緒に暮らしてほしいと頼まれ、そのまま同居していた。
1階は空斗と柚子が暮らす空間で、2階は宇宙と風香が暮らす空間に作られ、キッチンも2階に設置して、お風呂やトイレも2階に設置した。
宇宙は幸せいっぱいで、何も言うことはないと言っていた。
しかし風香はいつも申し訳ない顔をしていた。
宇宙と風香が結婚して1年経過する頃だった。
突然、風香が帰ってこなくなり、実家にも帰っておらず行くへ不明になった。
数ヶ月探しても見つからず。
宇宙は捜索願を出そうと決め、警察に届けを出した。
しかし風香は見つからないまま。
気づけば5年経過してしまった… …。
風香がいなくなり、宇宙は騒ぎ立てる周りを一切無視していた。
最近見かけない風香に
「離婚したらしいよ副社長」
「性悪の不一致見たい」
「でも、あの顔じゃ嫌になるんじゃねえ? 」
「よく結婚したって思ってたから」
と、勝手に離婚したと周りが騒ぎ出した。