副社長が私を抱く理由~愛と殺意の先に~

「…愛している…」

 思い出される声と同じように、優しく耳元で囁いた宇宙。

「気づいたよ。社長室であんたを初めて見たときに…きっと風香だって…」
「…え? …」

「俺にはずっと、今の顔しか見えていなかったから。…あの顔は、整形していたんだろう? 」

 感じている目で宇宙を見ている涼花。

「…どんなあんただって、俺には最高の女だ。…もう、離れないでくれ」


 グッと強く体の奥まで宇宙のエネルギーが伝わってきた。

 好き…愛している…

 強い思いが伝わってきて、体も心も満足できる…。


「…私も…貴方が好きです…」

 絶頂を感じて頭が真っ白になった涼花が、素直に言った。


 宇宙は何も言わず、優しくキスをしてそっと微笑んだ… …。

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