副社長が私を抱く理由~愛と殺意の先に~

 首筋に…鎖骨に…胸に…唇を這わせてゆく郷…。

 感じている美也が吐息を漏らし始めた…


 胸からお腹へ…そして入り口へと郷の唇が降りてきた…。

 美也の入り口が潤っているのを確認すると、郷は指で入り口を広げてかき回すように指を動かしてゆく…。

 美也の吐息が激しくなってゆき。
 イキそうなのを見た郷は。

「ねぇ、未菜の事しっているでしょう? 」

「…未菜? …ああ、あの邪魔な女の事ね…」

 ギュッと指で奥まで責められ、美也の激しい声が響いてきた。

「どうして邪魔? 」

「だってあの女…副社長の事狙ってたから…。いつも、副社長と一緒にランチしたりとか自慢していたから…」

 奥まで指でかき回され、美也は意識が飛びそうなくらい感じていた。

「あの女…私の事「おばさん」と呼んだの…」

「おばさん? 」

「そう。もう40歳近くのおばさんって…」

「それで…階段から突き落としたのか? 」

「…だって…酷いじゃない、おばさんなんて。…たまたま遅く生まれただけなのに…そんな呼ばわりないでしょう? …」


 腰を動かすほど感じている美也を見て、郷は冷ややかに笑った。

「それだけの理由で、階段から突き落としたのか? 」

「邪魔だったもの…邪魔者は消えて当たりまえよ…。あんな女死んで当然じゃない…」

 
 グイッと。
 指で奥まで責められ、頂点を感じた美也はそのまま気を失った…。


「…それだけの理由だったのか…。未菜が殺された理由は…たったそれだけの…」

 無表情で何の感情もない目をして、郷は美也を見下して見ていた。


 
 サッと服を着て、手を洗い。
 郷は帰り支度をした。


 鞄の中にはICレコーダーが入っていた。


「こんな女は死ねばいい。…だが…」


 郷はそのまま美也を置いて帰って行った。




 夜風にあたりながら歩いて来た郷。

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