【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「川畑が……?」
「はい。皆さんは、刑事としてしっかりと捜査してくれる。だから、信じてほしいと言われました」
「……川畑が、そんなことを」
「はい。皆さんのことを、本当に尊敬しているんですね?皆さんのことを本当に大切に思っています。……だから、あたしも。皆さんのことを信じています」
「……はい。ありがとうございます。全力を尽くします」
「よろしくお願いします」
「また何か思い出したことがあれば、ご連絡ください」
「はい。……失礼いたします」
あたしは事情聴取を終えると、そのまま署を出た。
この事件が長引いていることは、あたしも分かっていた。確かに早く犯人を逮捕してほしいと思う。
だけど、きっと刑事さんなら犯人を逮捕してくれると信じて、あたしはあたしの道を進んでいく。
そしてこの事件に更なる進展が起きたのは、それから数日経った頃だった。
「若葉さん!」
「裕太さん?」