【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「笹木若葉さんが……事故に遭って。今病院で手術中なのですが……。とても危険な状態なんです」
「……っ!」
その言葉を聞いて、頭が真っ白になった。今なんて言った……?
「すみません。ご連絡できる方がいないようで……。頻繁に連絡を取られているようだったので、ご連絡させていただきました」
「分かりました!すぐ行きます……!」
電話を切った俺は、動揺してしまって……。源さんが「どうした?」と声をかけてくれた。
「彼女が……。彼女が、事故に遭ったって……」
「え?ならすぐに行ってやらないと!」
「源さん……」
「何してるんだ!俺も行ってやる!行くぞ!」
源さんはお札をテーブルに起き、俺の腕を引っぱってタクシーに乗せた。終始俺は焦りと不安で言葉を発することは出来なくて……。ただただ祈ることしか出来なかった。
タクシーの中で考えていたのは、若葉さんがもし居なくなったら。それしか考えることが出来なかった。