【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 すると一人、被害者の周りで怪しい人物が浮上してきた。
 
 名前は桜田尚之(さくらだなおゆき)。被害者に一度、数年前に痴漢容疑で警察から取り調べを受けた男だ。

 桜田には妻子がいたが、数年前の容疑の後で妻と離婚。子供は元妻が引き取ったことが分かった。

 仕事もクビになったことが調べで分かった。その恨みから、被害者を殺害したのではないかと見立てられた。

 捜査をしていた時、同僚の刑事から連絡が入った。

 「はい。川畑です」 

 「川畑!桜田が見つかったぞ!」

 「本当ですか!?」

 「ああ!いま任意同行したそうだ」
 
 「分かりました!すぐ行きます」

 桜田は署に任意同行され、殺人事件の重要参考人として取調べを受けた。

 「……俺がやりました。俺が彼女を、殺しました……」

 警察の取調べで、容疑者である桜田は殺人を認めて、殺人容疑で逮捕された。

 殺人の動機は、痴漢で警察に捕まりその後家族を失ったことによる恨みによるものだった。

 
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