【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
家族を失った数年後に被害者を偶然見つけ、当時の怒りと恨みが湧き出て、抑えきれなくなり。
被害者の後を付けて自宅を特定。
その後、配達員になりすまし彼女の部屋に押し入り、被害者を近くにあったタオルで絞殺したらしい。
被害者に対する憎しみが起こした事件となった。
こうして一つ、また事件は解決した。
「……皮肉だな」
「え?」
「桜田は、被害者に偶然でも再会しなければ、こんな事件を起こさずに済んだかもしれないのにな。普通の人間として、暮らせていたのかもしれないのに」
「そうだな。お前の言う通り、皮肉なものだな」
「ああ。……一度は冤罪になって釈放されたものの、まさか今度は本当に、同じ相手に殺人を犯すことになるなんてな。皮肉だな、本当に」
「桜田については、明後日、検察に送検されることが決まったそうだ」
「……そうか」
「あ、課長が報告書書いて提出しろだってさ」
「あ~マジか」