【完結】モンスター撲滅委員会



あの男は、絶対的な【(あく)】だった。


怪物(モンスター)だった。


だから

悪に悪で……立ち向かった。


「最初こそ、ただの痛客の隠し撮りを使って小銭を稼いでいた平野も。ヤバいものの方がより金になると気づき、"商品"を量産するための罠を張った」

「……オーディション」

「そういうこと。どうせ、デビューなんてできやしない。ちゃんとしたプロデューサーもつかなければ、該当者は現れないよ」


そんなの、あんまりだよ。


「親や周りに相談できないような目に合い口を封じられた少女は、いつ自分の弱味をバラされるかわかったもんじゃない。平野からは逃げられない。それはもう。怯えて過ごしていたろうね」

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