【完結】モンスター撲滅委員会
【そんな顔しないでよ。みじめになるから】
タクミくんは
行きたくても、行けないんだ。
これ以上傷つきたくないんだ。
だったらわたしが
タクミくんの一歩、踏み出す手伝いをする。
「行こうよ。一緒に」
「手間暇かけてつくってた」
「え?」
「あのカレー。他の店で食べたら安くないと思う」
「……そんなこと。考えてたんだ」
「考えるでしょ。子ども食堂――なんてものを初めて聞いたとき。どんな暇人が。どんな偽善者が運営してんのかって思って。観察して。タダ飯を食って。心の中で、笑ってやろうと思った」
タクミくん……。
「けど。入ってみると雰囲気のいい店で。客はみんな笑顔で。おまけに、カウンターにはアヤシイ男とバカな女までいる。想像してたのと全然ちがう。色んな意味で裏切られた」
あの場所は
他の“子ども食堂”とは、わけがちがう。