【完結】モンスター撲滅委員会
「出世払いします――って言えたら。よかったんだけど」
「……タクミくん?」
「あんたからヤンキーに謝っておいて。食い逃げしてごめんなさいって」
なにを言っているの?
あやまる?
「あんた、すげえバカで。迷惑で。ムカつくけど。嫌いでもなかったよ」
なんでそんな言い方するの。
「お……お金のことは、気にせずに。また。おいでよ」
そんな
まるで
もう、お別れするみたいな。
「母に。子ども食堂のこと正直に話した」
「え?」
「やっぱり……黙っておけなくて」
タクミくんは、秘密にしたがっていた。
お母さんに言いたくなさそうにしていた。
あの場所に来たことを。
なのに、話したの?
「というか。知り合いに見られてたみたいで。それで……母の耳に入って」
お母さんの話をするタクミくんは
どこか怯えていて
大人びていたり天才児って雰囲気はなく
「笑ってた」
年相応の、男の子だった。
「これから食費が浮く――って」
「え?」
「笑えるだろ。久しぶりの親子の会話が。それ」