【完結】モンスター撲滅委員会
それからというもの
『まあ。仲良くしてあげて』
わたしはカイくんに頼まれて
つぐみちゃんとの交遊を試みた。
『年も僕らより近いし。女の子同士だし』
週に数回
学校帰り、つぐみちゃんと待ち合わせして
彼女のレッスンの合間に一緒に過ごすようになったのだ。
もちろん彼女には
それがカイくんの指示だとは、伝えていない。
過ごすといっても
ただ限られた時間となりにいるくらいで
やっぱり会話なんてものはなく
思わず写真を撮りたくなるパフェも
カフェ近くにいた子猫も
公園の池の鯉も
少女の興味を少しもそそりはしなかった。