はじめての恋。
10.




何も隠すことなく、

単刀直入に『朝のこと考えた?』と聞いた。





「ん〜わからんない」

『考える気ある?』

「すごいある」

『なら嘘でも良いから考えて』

「嘘でも良いの?」

『嘘はダメだけど…』


と、

言うと笑われた。




うざい人…

でも、笑う姿を見て許せた気がした。






『真剣に話して』

「はい」




逆に真剣になりすぎて、ウザかった…



何なの、この人。

急に正座するし、目をこするから…変な二重になってるし、アホな人みたい。




『その前に質問していい?』

「何?」

『前の彼女とかに何で勝手に帰るの?って言われなかったの?』

「長く帰るなら言おうと思ってたけど…2日だったしいいかなって思っちゃった。」

『2日くらいなら言われなかったって事?』

「うん」

『なるほど』

「で、怒った理由は何?」




何だか、

そんな事言われたら言う気が伏せるけど…ここまで言ったら言うしかない。




もう、嫌われたらそれまでだし…

束縛だと思われたらそれはそれでいい。



と、

思って言った。


< 91 / 254 >

この作品をシェア

pagetop