君を愛する資格。


部屋につくと俺はランドセルの中身を勢いよく
床に出した


ちまちま貯めておいた水色の貯金箱
明日秀と食べようと思っていたチョコレート
秀との思い出の詰まった宝箱


他にも入れたい物は沢山あったが、荷物を詰め終えた母親が俺の腕を引っ張って、俺はもう部屋に戻ることはできなかった



「ねえ、しゅうのところに行きたい...」


裏口のドアに手をかけていた母親は手を離し、
しゃがみこんで俺の両腕を掴んだ



「...ごめん.....ごめんね.....春...........」



大粒の涙をこぼしながら俺を抱き抱える母親に
もう何も言うことができなかった



ごめん、しゅう
もう行かなきゃいけないみたいだ



俺はこんなにも秀が好きで


秀より大事な物なんて無い




裏切られた



と 秀は思うだろうか





またいつか会えたら



変わらず笑ってくれるだろうか_______________


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