君を愛する資格。
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数日経って、クラスにも大分馴染んできた


「秀君勉強教えて〜!」


と女の子から頼られることも増えた。



自分で言うのも何だが、俺は勉強ができる

授業は聞かなくても大体は何とかなる



でもこれは俺が秀才だとか、生まれ持った才能だとかいうものではない


周りに "できないことがある" と思われるのが嫌で


でも努力している所も見られたくなくて


家に帰ったら真っ先に机に向かう



これは勉強に限ったことではない



そんな生活を続けていたらたまに、
取り繕った自分しか出せないのではないかという不安で苦しくなるが


それもこれも俺が未熟なのが悪いんだと
押し切ることにした


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