癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
倒れたソフィアの耳に何頭かの馬の蹄の音が微かに聞こえてきた。

遠くなる意識の中で、重い金属音がぶつかり合う音がし、重くなる瞼に抗って見えたものは、先程の兵士達とは違う服の火の国の騎士達だった。

金属音はあっという間に鳴り止んだ。

「ソフィア!」

一人の騎士が私に駆け寄り、片膝をついて、ソフィアの上半身をそっと抱き上げた。その瞳は見たことのある深い青い色だった。

「大丈夫か?」

「あ、ありが…」

私はお礼を述べる途中で目の前が真っ暗になった。
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