癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
ファイアウォール城内

重厚な扉が開き、ロエルがソフィアを抱きかかえたまま歩いて行く。

その両サイドには、頭を下げロエルを迎え入れる大勢の執事やメイド達が並んでいる。

ロエル直属の執事のアルバートが、ロエルの服の肩周りに付いている血を見て、慌てて進み出る。

「ロエル様っ、お怪我を??」

ロエルはアルバートに、

「返り血だ、気にするな。それよりすぐに医師を呼んでくれ。彼女を診てもらう。」

「かしこまりました。すぐにお部屋をご用意致します。騎士にご令嬢を部屋まで運ばせましょう。」

「いや、いい。彼女は私が運ぶ。部屋は貴賓室を用意してくれ。」

「かしこまりました。」

と、頭を下げると、すぐにメイド達の方に振り返り、

「貴賓室にロエル様とご令嬢をお連れして。すぐにバーンズ医師に連絡を!」

それを聞いたメイド達が一斉に動き出した。

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