癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
ロエルは、ソファに腰掛けると、ニックにも座るように言った。
ドカッと勢いよく、ニックもテーブルを挟んで、向かい合わせのソファに座った。

執事のアルバートは、ロエルが座っているソファの横で立っている。

「さて、ニック、聞きたいことは山ほどあるんだが…。」

「だろうな。」

と、ニックの片方の口角がニヤリと上がった。

「ニック様、ロエル様に対してのお言葉使いを…」

と、アルバートが口を挟んだが、ロエルは手の平をアルバートに向け、

「構わない。」

と、一蹴した。

アルバートは納得のいかない顔をしたが、ロエルはそのまま話を続けた。

「ソフィアを狙ったのは何者だ?」

「分からない。だが、ソフィアを捕まえて王太子に献上すると言っていた。」

「王太子がいるのは、風、水、の国のどちらかだな…。」

と言いながらロエルは考え込むように顎に手を置いた。そして手を離すと

「で、竜人がなぜ人間と一緒にいるんだ?」

と、次の質問をした。

「やっぱり見られてたか。」

と、頭を掻きながらニックが答える。

「あぁ。」

ロエルは、落ち着いていたが、竜人と聞いて、アルバートはギョッとした顔をした。

ニックも人間のそんな態度には慣れているし、竜人と聞いても恐れることなく普通に話すロエルに素直に応じ、質問に答えることにした。

「ソフィアは、いや、ソフィアのじいさんとソフィアは竜人には必要な存在なんだ。」

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