癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
「ソフィアが目覚めたのかっ?」

「はい!」

アンは嬉しそうに返事をした。

ロエルは、ソフィアの部屋に入るとベッドに駆け寄った。

「ソフィア!」

「ああ、あなたが助けてくださったんですね。ありがとうございました。」

上半身を起こしながら話すソフィアを、ロエルはそっと支えた。

「ソフィア、俺が分かるか?」

ソフィアはロエルの顔を見つめた。自分が助けた深い青い瞳の騎士、あの美しい顔を忘れるわけがない。

「ロエル?」

「そうだ!ロエルだ!」

ロエルは嬉しさのあまり思わずソフィアを抱きしめた。ソフィアは突然のことで目を丸くし頬が真っ赤に染まった。

「ウォッホン!」

わざとらしい咳払いに、ロエルは慌ててソフィアから離れた。既にベッドサイドにバーンズ医師と看護師が来ていた。

「では、診察をしますので、殿方は部屋をお出になってください。」

「分かった。外で待つから終わったらすぐに呼んでくれ。」

そう言ってロエルは足早に部屋を出た。
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