癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
食事が終わるとアンが用意してくれたドレスに着替えた。

薄い水色で、裾の広がりも抑えめで、丈も歩きやすい長さだった。靴も歩きやすい物を用意してくれた。

「では、ソフィア様、参りましょうか。」

と言って、アンは私に掴まれとばかりに胸を張り三角に肘を突き出した。

エスコートしてくれる紳士のようで思わず、ふふっと笑った。

「楽しそうだね。」

と、ロエルの優しい声。

「あっ、ロエル様、おはようございます。」

アンが慌てて後ろに下がりお辞儀をした。ロエルは扉にもたれながら、

「失礼、ノックはしたんだけどね。」

と言った。ソフィアはロエルの王子のような服装を見て、

「ロエルって騎士ではないの?王子様なの?」

ソフィアは驚き聞き返した。

「肩書きなんて何だっていいよ。今から散歩?」

「はっ、はい。」

と、アンが答えた。

「ソフィアには俺がついて行くよ。アンは下がっていい。」

「かしこまりました。」

と、言ってアンは内扉に方に向かった。

「えっ??」

びっくりするソフィアを余所に、ロエルはソフィアの横に立ち、先程のアンを真似るように肘をソフィアに差し出した。ソフィアは戸惑いながらも、ロエルの腕に手を置いた。すると、

「じゃあ、行こうか。」

と言って、ロエルはゆっくりと歩き出した。

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