癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~

ファイアウォール城 大広間

晩餐会が始まった。

ソフィアは真紅のドレスに身を包み、金色の髪にバラの髪飾りが映えていた。扉の前でロエルが来るのを待っていた。

「ソフィア様、とてもよくお似合いですわ!」

アンが嬉しそうに話す。

「あ!ロエル様がいらっしゃいました。」

コツコツと足音を立てロエルがやってきた。

「ソフィア、なんて美しいんだ。」

ロエルが呟く。その一言でソフィアは赤くなった顔をそっとふせた。

「ほんとにお美しいですよ、ソフィア様。早く皆様にお目にかけましょう。」

アンがさらにたたみかける。

ソフィアとロエルが腕を組むと、扉が開けられた。

アルバートが、

「ロズウェル王と婚約者ソフィア様ー。」

と、大広間全体に響く声で言った。

ロエルとソフィアはゆっくりと歩く。
拍手が巻き起こり、流れる音楽と共に、美しくドレスアップされたソフィアが会場に現れると、みんなソフィアの美しさにうっとりしたり、息を飲む者までいた。

ソフィアが想像していたよりも、人は少なく、大臣達もいたが、ほとんど顔見知りの城内で働く者達で、ソフィアはホッとした。

ロエルが、ソフィアに顔を近づけると、

「ホッとした?今日は城内の者達へのお披露目だけだから、楽にするといい。」

と、耳打ちした。

「分かりました。」

「情勢が落ち着いたら、正式に他国の王族にもお披露目をする。今日はその練習のつもりで。ソフィア、笑って。君は笑うとさらに美しい。」

「…はい。」

ソフィアは真っ赤になり、俯きながら返事をした。
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