【12/18番外編更新】あまやかしても、いいですか?【完】
すこし連絡が取れないだけであんなに慌ててしまうくらいだから、こころのやわらかいところに住まわせてもらっているのだと思う。
わかっていても、そんなにも早くからこころに引き入れてくれていたとは知らない。
呆然と見つめる私を笑って、もう一度キスをした遼雅さんが、簡単に事実を話し始めてしまった。
「一回目のデートで可愛いなと思って、二回目で側にいたいと思って、三回目は、携帯を見ないって言われたとき、変な言い方だけど、すこしさみしいと思って、すぐにきみに惹かれていると気づいた」
ひまわりの瞳がうつくしい。
私を真摯に見つめて、「だから、強引に進めました」と詫びるように瞼に唇を押し付けられる。
情報量が多すぎてパンクしてしまいそうだった。そんなにも前から、特別に思ってくれていたのか。
「全然……、気づきませんでした」
そもそも、遼雅さんが私のことを好きでいてくれているかもしれないと思ったのも本当に最近のことだから、まったく感じ取れていなかったことになる。
のろまとも鈍感とも言われ続けているけれど、ここまでひどいとは思ってもいなかった。
狼狽えて声も出せない。
私の様子を見て、遼雅さんが軽快に笑い声をあげた。
髪を撫でる手はやさしい。瞳もあまい。
全部がすきだ。
わかっていても、そんなにも早くからこころに引き入れてくれていたとは知らない。
呆然と見つめる私を笑って、もう一度キスをした遼雅さんが、簡単に事実を話し始めてしまった。
「一回目のデートで可愛いなと思って、二回目で側にいたいと思って、三回目は、携帯を見ないって言われたとき、変な言い方だけど、すこしさみしいと思って、すぐにきみに惹かれていると気づいた」
ひまわりの瞳がうつくしい。
私を真摯に見つめて、「だから、強引に進めました」と詫びるように瞼に唇を押し付けられる。
情報量が多すぎてパンクしてしまいそうだった。そんなにも前から、特別に思ってくれていたのか。
「全然……、気づきませんでした」
そもそも、遼雅さんが私のことを好きでいてくれているかもしれないと思ったのも本当に最近のことだから、まったく感じ取れていなかったことになる。
のろまとも鈍感とも言われ続けているけれど、ここまでひどいとは思ってもいなかった。
狼狽えて声も出せない。
私の様子を見て、遼雅さんが軽快に笑い声をあげた。
髪を撫でる手はやさしい。瞳もあまい。
全部がすきだ。