半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
第二王子と会ってみないか、という知らせは、あれからしつこいぐらいに送られてきた。
ツヴァイツァーは「面倒くせぇッ」と、即お断りの返事を出していた。しかし先方も諦めず、言葉のニュアンスを変えて何度も手紙を寄越してきた。
それは、第二王子が誰かと婚約した、という噂もないまま二年経っても続いた。
その間に春を迎えて、リリアは十二歳になった。
動きたくてたまらない時期も落ち着き、無暗に走り回る数も減った。最近は、歩く労力を減らすように、一日の半分以上は浮いて過ごすようになっていた。
なんだかだるいというか、やたらよく眠くなった。
それでいて、固い物に噛みつきたくなる感じで、歯がむずむずする。
そして胸のあたりが、不意にむかむかっときて苛々した。するとパリパリッと身体の表面に雷電が走り、外で雷撃を落とすとスッキリする、という現象が起こり始めてもいた。
「そういうお年頃なんですよ。成長期で妖力量も増えていますから、たまに大きめの雷をドカンと落とせばオーケーです。そして好きなだけ飛んでください」
アサギは、リリアの現状に対してそう説明した。眠くなるのも、妖力量の成長の関係なのだという。
ツヴァイツァーは「面倒くせぇッ」と、即お断りの返事を出していた。しかし先方も諦めず、言葉のニュアンスを変えて何度も手紙を寄越してきた。
それは、第二王子が誰かと婚約した、という噂もないまま二年経っても続いた。
その間に春を迎えて、リリアは十二歳になった。
動きたくてたまらない時期も落ち着き、無暗に走り回る数も減った。最近は、歩く労力を減らすように、一日の半分以上は浮いて過ごすようになっていた。
なんだかだるいというか、やたらよく眠くなった。
それでいて、固い物に噛みつきたくなる感じで、歯がむずむずする。
そして胸のあたりが、不意にむかむかっときて苛々した。するとパリパリッと身体の表面に雷電が走り、外で雷撃を落とすとスッキリする、という現象が起こり始めてもいた。
「そういうお年頃なんですよ。成長期で妖力量も増えていますから、たまに大きめの雷をドカンと落とせばオーケーです。そして好きなだけ飛んでください」
アサギは、リリアの現状に対してそう説明した。眠くなるのも、妖力量の成長の関係なのだという。