半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
父のツヴァイツァーが、ふっと顔を上げて、心配そうにリリアを見た。
「リリア、もしかして君は」
「ううん、大丈夫よ父様。私、強い子だもの」
パッと笑ってごまかした。振り返った拍子に、リリアの大きな狐耳が一瞬緊張してぴんっと立っていた。
自分が父達と違っていることは、リリア自身がよく知っていた。その〝耳〟だって、そうだ。
でも、隠したりするものか。
それが、リリアのプライドだった。あやかしの母と、人間の父から生まれた。長い年月をかけて巡り合い、恋をした母と父は、彼女の誇りだった。
「何か方法はないの、アサギ?」
心配した父の視線を、自分からそらすべく話題を振った。
うーんと考えたアサギが、ふと名案を思い付いた顔でニヤリとした。開いた口から、大人の犬歯がギラリと覗く。
「思い切って、今回、姫様の絵姿を送ってみるのはどうです?」
そうアサギが言った。
ツヴァイツァーが、訝しげにアサギを見た。
「どうしてわざわざ、リリアの姿を教えるようなことを?」
「リリア、もしかして君は」
「ううん、大丈夫よ父様。私、強い子だもの」
パッと笑ってごまかした。振り返った拍子に、リリアの大きな狐耳が一瞬緊張してぴんっと立っていた。
自分が父達と違っていることは、リリア自身がよく知っていた。その〝耳〟だって、そうだ。
でも、隠したりするものか。
それが、リリアのプライドだった。あやかしの母と、人間の父から生まれた。長い年月をかけて巡り合い、恋をした母と父は、彼女の誇りだった。
「何か方法はないの、アサギ?」
心配した父の視線を、自分からそらすべく話題を振った。
うーんと考えたアサギが、ふと名案を思い付いた顔でニヤリとした。開いた口から、大人の犬歯がギラリと覗く。
「思い切って、今回、姫様の絵姿を送ってみるのはどうです?」
そうアサギが言った。
ツヴァイツァーが、訝しげにアサギを見た。
「どうしてわざわざ、リリアの姿を教えるようなことを?」