半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
間違いない。彼が、カマルの結婚相手であるメイの父親だ。この大きさなら、確かにあの大きな岩のあやかしも、素手であっさり持ち上げられそうである。
ひとまず、相手に敬意を払ってリリアは声をかけた。
「カマルから話は聞いてます。末の娘、メイさんの父親ですよね? この前の件は、無事にカマルとあなたの間で話の決着がついたかと。それなのに、どうしてウチに?」
すると、不意にタヌマヌシが、いかつい目を「うっ」と潤ませた。
リリアは、狐姿の凛々しい顔面がピキンと強張った。アサギが「うわぁ」とドン引き、後ろの森側で眺めていた狐達が「げぇ」「可愛くない……!」などなど騒ぎ出す。
「お、お前のせいで、出ていかれてしまったではないかあ!」
突如、タヌマヌシが、ぶわっと涙を浮かべて雄叫びを上げた。
「たった一人の女の子だったんだぞ! 一番下のっ、唯一ワシのところに残っていた、可愛い可愛い末娘じゃ! それなのにどうしてくれる!? めっちゃ寂しいわいっ!」
ひとまず、相手に敬意を払ってリリアは声をかけた。
「カマルから話は聞いてます。末の娘、メイさんの父親ですよね? この前の件は、無事にカマルとあなたの間で話の決着がついたかと。それなのに、どうしてウチに?」
すると、不意にタヌマヌシが、いかつい目を「うっ」と潤ませた。
リリアは、狐姿の凛々しい顔面がピキンと強張った。アサギが「うわぁ」とドン引き、後ろの森側で眺めていた狐達が「げぇ」「可愛くない……!」などなど騒ぎ出す。
「お、お前のせいで、出ていかれてしまったではないかあ!」
突如、タヌマヌシが、ぶわっと涙を浮かべて雄叫びを上げた。
「たった一人の女の子だったんだぞ! 一番下のっ、唯一ワシのところに残っていた、可愛い可愛い末娘じゃ! それなのにどうしてくれる!? めっちゃ寂しいわいっ!」