半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
「俺はっ、これっぽっちもお前になんか興味がない!」
動きながら彼はそう主張する。
「それなのに、お前がいたせいで昔っから『どうですか』と、ごとあるごとに言い聞かせられていたんだ。それなのに実際会ってみたら、こんなちんちくりんの礼儀無しとは!」
「こっちが大人しくしてりゃ言いたい放題言いやがって! こっちだって二年前から大変迷惑してんの! 私もあんたになんか興味ないわよクソ王子!」
その時、リリアは自分をとらえようとする巨大な魔法陣を察知して、咄嗟に浮かんで空中へと逃げた。
はじめて見るものだ、これが人間の魔法?
宙に浮かんだリリアは、発光している魔法陣をまじまじと見た。肌に合わない嫌な感じがするのは、彼が自分向けに対属性の魔法でも精製しようとしているからだろうか?
そう思案したことも、長くは続かなかった。
その一瞬後、空中からそのまま並行されたサイラスが、「なッ」と目を剥いた。
「お、おまっ、飛べるのか!?」
感じたのは驚愕。それから、それは一体なんだと、はじめて見る得体の知れないモノへの拒絶感だった。
あ、これ。すごく嫌だな。
普通は、こういう反応なのだろう。
でも、これまで外へ出たことがないリリアは、露骨な強い拒絶を目に留めた途端、ずぐっと胸の奥が痛むのを感じた。同じ年頃の彼の目には、飛行している自分の姿が映っている。
動きながら彼はそう主張する。
「それなのに、お前がいたせいで昔っから『どうですか』と、ごとあるごとに言い聞かせられていたんだ。それなのに実際会ってみたら、こんなちんちくりんの礼儀無しとは!」
「こっちが大人しくしてりゃ言いたい放題言いやがって! こっちだって二年前から大変迷惑してんの! 私もあんたになんか興味ないわよクソ王子!」
その時、リリアは自分をとらえようとする巨大な魔法陣を察知して、咄嗟に浮かんで空中へと逃げた。
はじめて見るものだ、これが人間の魔法?
宙に浮かんだリリアは、発光している魔法陣をまじまじと見た。肌に合わない嫌な感じがするのは、彼が自分向けに対属性の魔法でも精製しようとしているからだろうか?
そう思案したことも、長くは続かなかった。
その一瞬後、空中からそのまま並行されたサイラスが、「なッ」と目を剥いた。
「お、おまっ、飛べるのか!?」
感じたのは驚愕。それから、それは一体なんだと、はじめて見る得体の知れないモノへの拒絶感だった。
あ、これ。すごく嫌だな。
普通は、こういう反応なのだろう。
でも、これまで外へ出たことがないリリアは、露骨な強い拒絶を目に留めた途端、ずぐっと胸の奥が痛むのを感じた。同じ年頃の彼の目には、飛行している自分の姿が映っている。