<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
FIVE STARS

昨夜、月那と優生が甘い時間を過ごしているその一方。

朔夜も胡桃を家に呼んで、一緒に夜食をしていた。


「夜のラーメンってなんで美味しいの!」

「夜中ほど美味しいラーメンはないよな」


ふたりが食べているのはカップラーメン。

カップラーメンは月那が捜査の資料を洗いざらいする時の必需品で、高校生くらいから愛用しているものだ。

だが月那がモデルとして活動していくおかげで永遠に減らなくなってしまった。

そういう訳で、朔夜と胡桃がこうして少しずつ減らしている。


「久しぶりに食べるとやっぱり美味しいね」

「ああ」


胡桃の満足そうな笑みに朔夜は心底ホッとした。

今日の胡桃がいつもより元気がないからだ。


「朔夜くん? どうしたの、幸せそうな顔して」

「ううん、胡桃が元気になってよかったって」


胡桃は朔夜の愛を感じる度、その笑顔がどんどん愛らしくなるのだが、その日は違った。
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