きみのこと、極甘にいじめたい。

――「ねー、素直ってまだ初恋もしたことないんだっけ?」


友達の声で回想が途切れて、ハッとした。


「うん。スキって何ー?みたいな。そもそも彼氏作って何するの?」


「ップ! マジ恋愛音痴すぎるんだけど!」


「色気ないなあ〜」



あはは、とみんなで笑っていると、トン、と後ろ頭に何かが当たって目を見開いた。



その瞬間、友達の視線は一斉にあたしの後方へ向いて……。



「え?」



振り返れば、そこにいたのは……。



< 8 / 131 >

この作品をシェア

pagetop