遠い記憶
初期の営業で、1番最初の大口契約をしたのが、
風間 充だった。 

新入社員だったので、飛び込み営業をさせていた。

その日は、ホテルに営業に行ったが門前払いをくらって、落ち込んで帰ろうとした。
だが、わざと困った振りをし老人に変装したビジネスホテルの会長さん。

風間は、会長さんだとは知らず、優しく親身になってそばに寄り添った。

会長は、そんな風間を気に入ってくれ、
そのビジネスホテルチェーンの全てのホテルに風間からリネン類を契約、注文していただいた。
それは、
一回きりではなく、その後も新しくオープンするホテルの分や、買い換えるために定期的に注文をいただける契約だった。
初期の頃の契約で、それが無かったらどうなっていたかわからない…クローバー商事だった。

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