【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


「あれー? 律?」


律……と。

突如舞い込んできた凛とした声。

私の彼氏を呼び捨てにしたのはどちら様!?


誘われるように、私は後ろを振り返った。


「あ、やっぱり律だ。風邪治ったの?」


黒髪で、大袈裟なくらいくるんと内側に巻かれたボブカットが目に飛び込んできた。


この子、知ってる……。

私と同じ学年で、確か……


「寧々花(ねねか)、なにしてんの?」


……っ。


律くんはとても自然に名前を読んだ。

そのことに驚きを隠せなかったけど、私はすぐにわかった。

E組の東雲 寧々花(しののめ ねねか)ちゃんだ。


一年の頃からすごく可愛いって有名だから、私だって知っている。
< 277 / 391 >

この作品をシェア

pagetop