【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「へぇ。金とんの? いくら?」
「……えっ!? いや……実はまだ決めてねぇっつうか! そ、そうだな……150円くらいか!?」
「……」
俺に聞くなよ……。
お前が決めたんだろ、矢坂。
独自のルールを作る奴が芽衣の他にもいるとはどうなってんの?
「待て! 聞かなきゃ後悔するぞ!」
呆れ果てて歩き出せば、それを阻止する矢坂が道の真ん中に立ちはだかる。
「い、いいのかよ羽川!! このまま帰っても……!?」
「矢坂が決めた税金なんか払わないけど?」
「待て待てーーい!! 西宮のことだぞ!」
「──、」
ったく、どいつもこいつも芽衣を出してくんのは卑怯だろ。
だからって足を止めるわけが──
「……芽衣がなに?」
普通に無理。
芽衣の名前出されたら、俺は降参するしかないに決まってる。