南の島のクリスマス(十年目のラブレター)
「もう!嫌です!こんなの…」
「どうしてアタシがこんな目に合わなきゃいけないんですか!ねえ!チーフ!」


また暴れ出す感情と涙。


「大丈夫だから…アタシも課長も茜ちゃんだっているし…島のあの二人だっているじゃない、ね。」
「でも…」


「それが…亮で…」
「あいつがどうして?!」


   頭の中で鳴り止まない雷鳴。
    早くなっていく呼吸。


「そしたらあいつが抱きついて来て…」
      チーフも息をのんだ。


「無理矢理キスしようとしてきて…」
「そしたら電気が…」


「電気が…流れて来て…気を失って…」
「気がついたら…部屋の中…」


「ベッドの上で全裸になってて…」
「もういい!もういいよ。冬ちゃん…辛かったよね。」


 きつく抱き締めてくれたチーフ。見る見るうちにチーフの声に怒気(どき)が含まれていった。


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