堕天使系兄の攻略方法。




何故あんなことを言ってくれたのだろう。
もしかして庇ってくれた?

そう言えば遥も言ってたっけ。



『案外お兄ちゃんは柚のこと好きになっちゃったりして』



あぁどうしてこーいうときに思い出してしまうの…。



「ーーい、ーーんの?ーー」



それにあんなふうに笑ってる顔も初めて見た。

いつも学校では張り付けたような笑みだし、私の前では悪魔のような顔で。


オレンジジュースがあって良かった…なんて。

ありがとうオレンジジュース…。



「はい、せーっの」



バチンッ───!!



「いっ…!ったぁ…っ!」



おでこにとてつもない痛み、響く音。

そしてそのまま背中から倒れるようにして天井を見上げる自分。


ここで私の意識は帰って来たらしい。



「なにするのっ!?」


「それは俺の台詞。お前本当に聞く気ある?わざわざ教えてやってんのに」



ここは兄の部屋。


本棚にはビッシリと難しそうな本ばかりが揃っていて、読む気にもならないような。

そして倒れたことで背中を守ってくれたクッションからもふわっと香った。



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