堕天使系兄の攻略方法。
「だからってデコピンってありなの!?痕付いてない…?妹にする力加減じゃないと思うっ!」
「お兄ちゃんは何度も呼んだよ?でも反応しなかったのはお前じゃん」
“お兄ちゃん”
その言葉が出ると痛みも吹き飛んでしまいそうだ。
意外と優しいところもあるんじゃないの…?と思ってきてる今日この頃。
学校ではパシリと下僕だけど、家ではこうして約束通り勉強を教えてくれてるし。
「ほら、ここの問3。この応用問題と照らし合わせれば簡単だから解いてみな」
「はーい」
下の階からふわっと温かい香りが広がってくる。
新しいお母さんのご飯はすごく美味しくて、盛り付けもレストランで出てくるんじゃないかってくらいにお洒落で。
この人はあんな料理を小さな頃からずっと食べていたのかと思うと羨ましかった。
「…ねぇお兄ちゃん」
「なに?」
「…彼女さんのどこが好きなの?」
問題なんか全然進みやしない。
シャーペンをノートに付けたまま、ピーっと1本の線を書き始めてしまってるくらいだった。
これはただの素朴で単純な質問。
だってまさか生徒会長の彼女がああいう系統だとはびっくりだ。