堕天使系兄の攻略方法。
そいつはとても楽しいおもちゃを見つけた子供のように笑っていた。
これ、絶対褒められてないやつ。
結局馬鹿にされてるやつ。
……やっぱり悪魔だ。
「柚が馬鹿で俺も助かったよ」
前言撤回。
こいつには優しさの欠片もなく、良いお兄ちゃんでもなく。
「嫌いっ!!ほんっとーに嫌いっ!バカ兄貴っ!!」
「は?お兄ちゃんだろ?それに俺、馬鹿じゃないし。俺の中で低くて95だよ?」
「うっ……お兄ちゃん、……勉強教えてください……」
「よろしい」
でも笑顔が増えたのは確かだった。
私もこの人も。
初めて会ったときとはまた違う笑顔をしているのは本当で。
その違いが分かるようになったのは“家族”に近付いているからなのかな。
…なぁんて。