堕天使系兄の攻略方法。
若干開いた窓から吹き込む夜風にカーテンが揺られて、私の視線がチラッとそっちへ移ってしまったと思えば。
「わ…っ!」
グイッと再び戻される。
顎に手が当てられて、射抜かれるように見つめられてしまっては。
ドキドキ高鳴る心臓の音が聞こえてしまわぬように、ぎゅっと目を瞑った。
「───お前はね、マスコット」
・・・・はい?
「どんなにいたぶっても馬鹿だから全部ポジティブに捉えてさ。
それでも今日みたいに逆に馬鹿が光るときもあるんだなって」
「……か、可愛いって言ってくれたのは…つまりその、」
「あぁ、マスコットみたいで可愛いってこと」
騙しやすくて扱いやすいんだよねお前って───。
ポンポンとそいつから出る言葉の数々は、全てイコールで馬鹿に繋がるものだった。
「てっきり俺はこんな早くに下僕が出来るとも思ってなかったよ。
さすがに俺達は高校生だし、慣れるまでは良いお兄ちゃん演じるつもりだったんだけど───」