もふもふになっちゃった私ののんびり生活
紙が消えてしまった場所をじっと見つめる。
あの優しい神様の気配が消えてしまったような気持ちになったが、この家のあちこちから神様の気配が漂っていたから寂しくはならなかった。それに。
なんでか読んだ内容は、しっかり覚えているんだよね。あの文字も不思議だったし、心に直接刻み込まれたのかな?大事なことばかりだったから、忘れられなくなったのならとてもうれしい。
日本で暮らしていた時は、神社には初詣や観光でしか行ってはいたが、別に神の存在を信じていた訳では無かった。でも、こうして自分で出会った今は、心から感謝の気持ちで礼拝したい。
神様は、もう一つ大事な贈り物をしてくれた。それは、私の今世の名前だ。
魔獣は生まれた時に親が真名を与えるそうだ。その真名はとても大事な物で、心からずっと一緒にいたいと思った存在と真名を交わすことが契約となるという。
私のこの身体は神様が作ってくれた物だから、神様がきちんとこの身体に真名を与えてくれていたのだ。
その名はルーシュリィー。この世界では真名は長いけど、普段の呼び名は短い物をつけるそうで、呼び名は自分でつけたらいい、とあった。
そう、もう私は雨沢紗季じゃない。今の私はシルビィーのルーシュリィーなのだ。
何故かその真名を見た時、涙が零れ落ちていた。魔獣も涙が出るらしい、そうぼんやりと思った自分がおかしくて。
私はーーーールリィ。そう、私はルリィだ。この世界では、私はルリィとして生きて行くんだ。
そう自然と思えた時、しっかりと地面に足がついた気がした。今世のスタートラインに、やっと立てたのだ。
隣に誰かのぬくもりがないことを寂しいとは思っていたが、今世は一人でもこのままこの場所でただのんびりだらだらと過ごせればいいと思っていた。
まだ完全に癒された訳ではないし、まだまだ幼いから大きくなるまではゆっくり過ごしたいけれど、外の世界で生きる自信がついたら、その時にはーー……。
あの優しい神様の気配が消えてしまったような気持ちになったが、この家のあちこちから神様の気配が漂っていたから寂しくはならなかった。それに。
なんでか読んだ内容は、しっかり覚えているんだよね。あの文字も不思議だったし、心に直接刻み込まれたのかな?大事なことばかりだったから、忘れられなくなったのならとてもうれしい。
日本で暮らしていた時は、神社には初詣や観光でしか行ってはいたが、別に神の存在を信じていた訳では無かった。でも、こうして自分で出会った今は、心から感謝の気持ちで礼拝したい。
神様は、もう一つ大事な贈り物をしてくれた。それは、私の今世の名前だ。
魔獣は生まれた時に親が真名を与えるそうだ。その真名はとても大事な物で、心からずっと一緒にいたいと思った存在と真名を交わすことが契約となるという。
私のこの身体は神様が作ってくれた物だから、神様がきちんとこの身体に真名を与えてくれていたのだ。
その名はルーシュリィー。この世界では真名は長いけど、普段の呼び名は短い物をつけるそうで、呼び名は自分でつけたらいい、とあった。
そう、もう私は雨沢紗季じゃない。今の私はシルビィーのルーシュリィーなのだ。
何故かその真名を見た時、涙が零れ落ちていた。魔獣も涙が出るらしい、そうぼんやりと思った自分がおかしくて。
私はーーーールリィ。そう、私はルリィだ。この世界では、私はルリィとして生きて行くんだ。
そう自然と思えた時、しっかりと地面に足がついた気がした。今世のスタートラインに、やっと立てたのだ。
隣に誰かのぬくもりがないことを寂しいとは思っていたが、今世は一人でもこのままこの場所でただのんびりだらだらと過ごせればいいと思っていた。
まだ完全に癒された訳ではないし、まだまだ幼いから大きくなるまではゆっくり過ごしたいけれど、外の世界で生きる自信がついたら、その時にはーー……。