【完】イミテーション・シンデレラ
な、な、何でここに昴が…。て、てーゆーかノック位しなさいよ…。
「俺もCスタジオでバラエティーの収録。 さっき、笹田さんに会って、岬も居るっていってたから。
そういえば共有したスケジュールで今日は近くのスタジオで収録あったなぁーって思って。
楽屋覗いて見たら、岬がブツブツ言いながらえらく真剣な顔して雑誌を見てるからさ」
投げ出された雑誌をちらりと見て、手に取る。
ちょっと待ったぁー!
表紙にはデカデカと『セフレ特集 それって本当の恋?』って書かれている。
「あ、今月のブリーチじゃん。 何か面白い記事があった?」
「な、ないわよ。そんなの!別にそんな特集見てた訳じゃないから!」
「特集?」
あわわ…。墓穴。 昴は顔を近づけてブリーチの表紙をガン見する。 そしてフッと笑う。
「何コレ、相変わらず下世話な雑誌だね。 こんな雑誌の読者どうかと思うけど。」
はぁ?!
あんたがそれ言う?!
けれど昴はパラパラと雑誌を捲り、涼しい顔をする。
ページを捲る細長い昴の指が綺麗で、思わずみとれてしまう。
あの夜、器用に動くその指で私の体の隅々に触れてくれた。 思い出すだけで、赤面してしまう。
雑誌に目を落としながら、昴は言う。