【完】イミテーション・シンデレラ
「うんうん、実際会った時も可愛い子だったなぁー。 私口下手だからバラエティーでは上手く喋れないんですって本気で悩んでて、可愛かった。」
「そこがあの子の良い所でもあんのよ。そういう不器用な所が人気なんだから」
自分で言っていて傷つくなんてバッカみたい。
でも分かっている。 私は、上記に上げた昴のタイプの女とはかけ離れている。 というか、正反対だ。
丸顔で目が大きくて、どっから見ても童顔。可愛らしい顔、アイドル顔だと言われてしまう。 背も小さくて、守ってあげたくなるような儚い雰囲気。 中身こそ自分で言うのもなんだけど、性悪だが。 だからこそ、アイドル人生は成功した。
しかしタイプが一貫している昴は、絶対に私のような女は選ばないだろう。
「でも、SARARAのセンターはやっぱり岬って感じだけどね。
岬が真ん中に居ると、やっぱり華やかだしアイドルグループって感じがする。」
私の事なんて全然好きじゃないくせに、こうやって褒める事も忘れない。 だからそういう優しさは残酷だって言うのよ。
ニコッと柔らかく微笑んで、頬杖をつく。 そんな顔をされると、ついつい拗ねたくなって唇を尖らせた。 褒められているのだから、素直にその気持ちを受け取ればいいのに、私って本当に子供だと思う。