【完】イミテーション・シンデレラ
「静綺、久しぶり。 真央も何だかんだ久しぶりね。 この間スタジオが近かったから遊びに行こうと思ったら、居ないんだもの」
「あー…その日は急いで帰ったんだ。 静綺と約束してたから。」
ちらりと静綺方へ目を向けるけど、静綺は真央を無視して椅子に腰をおろす。
その態度が気に食わなかったのか、真央は顔を真っ赤にして乱暴な音を立てて横にあった椅子に腰をかける。
…全く静綺の事になると、子供みたいなんだから。 真央はとても嫉妬深いし、独占欲が強い。私と付き合ってた頃はどちらかといえばクールで、そういった素振りは見せなかった。
真央のご機嫌は、静綺が中心に回っていると言える。 それ程までに強く真央に愛されている静綺を羨ましく思う事もあるが、それも全て過去の話である。
「静綺ちゃん、こんばんは。」
「昴さんも!久しぶりですね~!この間映画見に行きましたよ?
すっごく素敵でした!」
「本当?言ってくれたらチケット用意したのに」
「友達も見たいって言ってたので、一緒に行って来たんです。
素敵でした。 サスペンスってあんまり興味はなかったんですけど、2時間夢中になってしまいました。
昴さんの警察官の役もかっこよかったです!
DVD出たら絶対に買います!」