【完】イミテーション・シンデレラ
「そんなあ~ッ。真央くんもかっこいいけど、大滝さんも素敵だわ!
ねぇッお父さん。すごいね、静綺ったら大滝さんとお友達なんだって。
ちょっとー!お兄ちゃんも来てーッ。」
「…ちょっとお母さん止めてよ。昴さんに迷惑でしょ?」
控え室の椅子にもたれ掛かる静綺の小さな声は、どうやらパワフルなお母さんには聞こえていないようだ。
小声で昴が耳打ちする。
「静綺ちゃんってお母さんそっくりだね。 性格は全然違うみたいだけど」
「そうね。きっとお若い時は綺麗な人だったんでしょうよ。
それにしても昴…誰にでも綺麗とか可愛いって言うの止めなさいよ。
静綺のお母さん、静綺を放ったらかしで舞い上がっちゃってんじゃん…」
「え~俺は~綺麗な人には素直に綺麗って言ってるだけだけど~」
「だからあんたはそういう所が…!」