【完】イミテーション・シンデレラ
「ありがとう!可愛い私にぴったりのプレゼントですごく嬉しい。 それにコンサートにまで来てくれて嬉しかった。
あんたたち、関係者席で豆粒くらいにしか見えなかったけど、静綺がサイリウム一生懸命振ってくれてるのだけはハッキリと見えたわ。」
「やー…恥ずかしいっす。 じゃあ、改めて乾杯しましょーよ!
ほら、真央も!いつまで拗ねてんのよ」
「うるせ。誰のせいだと思ってんだよ…」
その日はとても楽しかった。
卒業祝いはメンバーやスタッフさん。事務所関係者からも盛大にされた。
けれどこうやって心の許せる少人数の人間に祝って貰える事の方がずっと嬉しかった。
私って…やっぱり友達少ない…。 でもいいの。静綺も真央も大好きだし、それに昴にだって素直には言えないけれど感謝してる。
事務所は違うのに頻繁に連絡をくれて、今までだって相談にも沢山乗って貰った。いつもは可愛くない態度ばかりとってしまうけれど、信頼しているって事なのよ。
だからまさか昴とあんな事になるなんて、想像もしていなかったのよ。
少しだけお酒の入った静綺は私と昴を交互に見つめ、うっとりとした眼差しを送った。 隣に座る真央は苦そうに顔をしかめてちびちびとビールを飲む。