【完】イミテーション・シンデレラ
「それにしても…
やっぱり岬さんと昴さんって隣に並ぶと絵になりますよね。
すっごくお似合い」
「は?!止めてよ!気持ち悪い!」
「気持ち悪いって。それ俺が傷つく奴なんだけど、岬ひどいなー」
「いやいや本当に。 前からずっと言っているけど、ふたりとも美男美女だからすっごく絵になるなぁーって
ね?真央。」
「まーなー」
真央に至ってはきっと何も思ってない。適当に返事している。
けれど静綺はいつもそう。 私と昴はお似合いだとか、絵になるとか。
その度に恥ずかしくなって、昴みたいな男は嫌!と否定する。 すると昴は全然傷ついていないくせに、笑いながらショック~と言うのだ。
昴はいっつもそう。 軽口で「俺と付き合ってみる?」なんて全然本気じゃないくせに口に出す。 その度に動揺しまくる自分は恥ずかしいし、ばっかみたいだと自分でも思う。
軽くて、何が冗談で本気か分かんない。
誰にだって平等に優しくて、向けられる笑顔は私だけの物じゃないって分かってるから、勘違いだけはしないようにいつだって自分に言い聞かせている。