【完】イミテーション・シンデレラ
だから何でそんな呑気なの?
自分で言うのもなんだけど、私は大人気アイドル(もう卒業したけど)
それにあんたは、外を歩けば人が集まる人気俳優なのよ?
そんなふたりが一緒に居たら、何がなくとも騒動になるに決まってるじゃない。 …それに私達そういう関係になっちゃったみたいだし。な、なっちゃったのよね?!
カップをテーブルに置いて、ソファーに深く腰を掛ける昴をジッと見つめる。 やっぱり首を傾げて、笑顔のまんま。その顔を見てドキドキしちゃうなんてどうかしてる。だって相手昴だよ?!
ずっと前から知り合いだった。 番組で共演する事も多くて、真央との繋がりで遊びに行ったりもした。ムカつく奴だけど、私がへこんでいれば何も言わずに話を聞いてくれて、真央に彼女が出来た時も号泣してしまって朝まで付き合ってくれた。
ずっとずっと友達だと思っていた。 だからこういう関係になってどういう顔をしていいか分からない。
「…お腹なんて空いてない。 二日酔いで頭が痛いんだから…」
「そう?くしゅッ」
未だに昴は下着をつけただけ。裸だった。鼻を紅くして、意外に可愛らしいくしゃみ。ってそんな事思ってる場合じゃないってば!